以下キャリアブレイン(医療者向けサイト登録必要)より
東日本大震災の発生を受け、国立がん研究センター(東京都中央区、嘉山孝正理事長)は3月17日、医師や看護師らから成る「医療支援団」と、放射線の被ばく線量の検査などに当たる「スクリーニング支援団」を宮城県と福島県にそれぞれ派遣した。医療支援団は国立病院機構宮城病院を拠点に被災地で活動し、一方のスクリーニング支援団は主に福島県内の避難所で、住民の被ばくの状況調査や放射性物質の除染作業などを行う。いずれも期間は20日まで。
医療支援団は、外科と内科の医師2人、看護師3人、事務職2人の計7人で、途中で国立病院機構仙台医療センターに立ち寄り、薬剤などの物品を届けるという。一方のスクリーニング支援団は、放射線科の医師1人、診療放射線技師1人、事務職1人で編成。被ばくについて心配する被災者が多いことから、被ばくの調査や除染作業で住民の不安解消につなげるとしている。
国立がん研究センターでは医療支援団について、「まず現地の状況を把握し、今後の第2陣につなげたい」としている。