(レポート:J-CAN片木美穂)
2011年05月25日9時~開催された第20回がん対策推進協議会を傍聴してきました。
厚生労働省の中では比較的広い9階の省議室での開催でしたが傍聴席は開始前にはすでに満席でした。
資料:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/2r9852000001den5.html
まず、健康局長より、がん対策推進協議会の成り立ちと使命の話があり、そのあとは事務方が進行する形で会長選挙がありました。
門田先生が3期の会長を務められることになりました。
その後、各専門部会の人事についての議論で、小児の専門部会が原委員と檜山委員の職務の交代があった程度で、その他の委員会はそのままで議論をつづけることとなりました。
最後に今後の検討の進め方の議論がありましたが、さまざまな委員から議論してほしい項目についての意見がありましたが、実際は議論の時間が少ないことからどこまで踏み込めるのか不安を覚える内容でした。
患者会の発言では、眞島委員からは希少がんに対する取り組みについて、花井委員からは相談支援について、松本委員からはこれまでに患者さんから集めた声を大切に患者のためになる議論をしてほしいといった旨が伝えられました。
3期委員を務められている読売新聞社の本田委員からは、昨年、5月から10月まで協議会が開催されずその間に次年度のがん対策予算が決まっていたこと、また議論の中間報告ができていたことから、「きちんとした計画をもとに議論が進むこと」が強く求められました。
事務方からの資料ではこの夏ごろまでに、集中した議論を行い(その間に会議ができるのは月1度としても2~3回)、今後5年のがん対策の文言につなげていくことが言われています。
私たち患者会も、過去5年の施策で「継続するべきもの」「もっと力をいれるもの」「見送るもの」をきちんと見極めしっかりと意見を伝えていかねばならないと思っています。
J-CANからも患者委員が3名協議会に参加していますので、是非とも多くの患者さんからお話を聞かせていただきたいと思っていますしそういう場を持てたらと思ってます。