2011年10月23日日曜日

第26回がん対策推進協議会

(レポート:片木美穂)

10月20日、全国都市会館において第26回がん対策推進協議会が開催され、J-CANから天野、眞島、松本が委員として出席しました。また、片木と桜井が傍聴をしました。


現在、がん対策推進協議会は、「次期がん対策推進基本計画」を睨んでさまざまな事項について議論していますが、この日は、化学療法とドラッグ・ラグの最終とりまとめでした。
委員からはさまざまな意見が書面により出されましたが、患者委員4名(天野、花井、眞島、松本)の連名で要望をした「ドラッグ・ラグを次期がん対策推進基本計画のなかでは、化学療法の推進の中で謳うのではなく、重点項目として取り組む」ということが改めて強く意見として出されました。

また、在宅医療やチーム医療に関する重点議論が行われ、患者委員からは実際の患者さんの声も踏まえて多くの提案がされました。
特に、松本からは愛媛県での実際に医療資源が少ない中で、患者さんのサポートをどうしていくのかという実例が紹介され、多くの委員が真剣に耳を傾けていました。

そして、がん登録に関するヒアリングが行われ、次回に集中的議論にむけて意見出しが行われました。
患者の立場からも多くの意見が出され、またこの日の参考人に関しても色々な質問が出されました。

今回の協議会では冒頭に外山健康局長から次年度に「がん・健康対策課」の設置の方向の話が出されました。
現在健康局にある2つの室を1つにする方向らしいですが、これに関しては、1つになることで職員が減り本末転倒にならないよう、課になることで増員や増強が行われよりよい対策になるよう患者会も見守り、声を出していかねばならないと思っています。

次回は11月2日。ヒアリングは「経済負担、就労支援、サバイバーシップ」です。
J-CANからは桜井が参考人で呼ばれております。

厚労省、「がん・健康対策課」の新設検討 (CBニュース)