2011年3月14日月曜日

被災されたがん患者さんへの全般的な情報 Q&A方式

患者さんの疑問を医療者の方に聞いてくださいました。
Q&A方式でお届けします。

【Q1】
緩和ケア中の患者さんから、薬が2~3日で切れる、どうしたらよいか?と問合せ

【A1】 
自分の薬の名前、規格(何ミリか)が分かるもの(お薬手帳かお薬の説明文書、なければメモでもよい)を持って、近くの病院へ行き、処方せんを発行してもらってください。
診療所や200床以下の一般病院は紹介状(医師に書いていただく診療情報提供書)不要です。
病床数200以上の「地域医療支援病院」は80%以上は紹介ですが飛び込みも受けると思います。
高度の専門的医療を提供する「特定機能病院」はすべて紹介です。
緩和ケアで痛み止めを使用している患者さんは、とにかく無くなる前に診療所、一般病院に行って薬を処方してもらってください。
(東京理科大学薬学部 小茂田 昌代先生)


【Q2】
乳がん術後のホルモン剤などの薬物が無い、数日で切れるという治療中の患者さん。どうしたらよいか?

【A2】 
私の見解は、”ホルモン療法の”内服薬であれば、治験などにおいて次の薬を開始するまでの間、washout期間(薬がほぼ体から排泄される期間)として2週間ほど設けますので、2週間以内であれば問題なしと思います。
処方箋は必要です。
都内に来ることができる方であれば、相談に乗りたいと思います。
また、もっと長期間にわたり休薬されても、即問題になることが無いのがホルモン療法です。
慌てず、事態が落ち着くのをお待ちになって下さい。
(大学付属病院勤務乳腺外科医 s先生)


【Q3】
処方箋がなくても病院にいけば薬がもらえるの?

【A3】 
病院は、通常診療情報提供書が無いと、お薬手帳があっても処方に簡単には応じないのが習わしです。
医療連携の連携手帳をお持ちであれば、これが診療情報提供書に代わるものになる可能性があります。
よって、願わくば紹介状を用意していただきたいのです。
おそらく被災地の病院では、電子カルテが作動しなかったり、救急患者さんの対応が優先され、混乱の中にあると思われますが、とりあえず、おかかりの病院に相談し、もしかしたら都内の病院で請け負ってくれるかもしれないと言われたと言って、簡易的な情報提供書を発行してもらって下さい。
大学付属病院勤務乳腺外科医 s先生)

※s先生は明日から海外の学会のため、現在は匿名にさせていただいていますが、信頼できる医師です。